ゆっくりと歩くということ

ハイヒールレッスンで歩くときのスピードは
基本、『とてもゆっくり』です。


なぜ、ゆっくり歩くのかと言うと
基本の動作をしっかりと身体に入れるため
また、歩くときに使う筋肉を意識し
鍛えるためでもあります。


早く歩いてしまったら、どうでしょう。
筋肉を意識する暇も、そして使う暇もなく
足を地面から離し、すぐに着地させ
という動作を忙しなく繰り返すことになりますので
ある意味、力技で歩いている状態です。


ゆっくり歩くこということ
これは、思っている以上に難しいことでもあり
また筋肉が必要となります。


片足をゆっくりと地面から離す
そして、ゆっくりと足を前に運ぶ
この動作だけでも、筋肉がないと
バランスを崩してしまいます。


私たちがグラグラ揺れずに歩くことが出来るのは
早足で歩くからです。
身体がバランスを崩す前に、足が地面に着地するからです。


ゆっくり歩こうとすると、片足での耐久時間が長くなるため
身体のバランスを取ることが必要となり
そのためには筋肉、特に腹筋が必要となります。


また、ゆっくり歩くことで、基本の歩き方を
身体に入れていくということ。


こちらも、ゆっくり行うからこそ
基本の歩き方が、分かります。
早く歩いてしまえば、正しいポジションを意識することなく
歩けてしまいます。


レッスンでも、基本が身体に入ってきた後に
「通常の速度で歩いてみましょう」と
速度を上げて歩くことがあります。


するとどうでしょう。
ゆっくり歩いていたから出来ていた
正しいポジションが、速度を上げることにより
崩れてしまい、「こんなはずでは・・・」と
思うことが多々あります。


ゆっくり歩く。
それは簡単なことのようですが
決して、簡単ではありません。
そして、基本の歩き方をしっかりと身体に入れ
そして筋肉も作っていくためのもの
ハイヒールレッスンでは、重要なものなのです。



たくさんの感謝と愛をこめて☘



La tour des Esprits
nene










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