待ち時間を楽しむ

先日、取引先のフランス人のムッシュと
ドイツ人の奥さまが来日され
一緒の時を過ごす機会がありました。


それは、ディナーに行った時のことです。


いつも行くお寿司屋さんの本店が改装中だった為
近くにある支店に、初めて行ってみることにしました。


握りを頼む前に、つまみで焼き物を頼んだのですが
これが、待てど暮らせど、出てきません。


本店で何度も頼んでいる品ですので
待ち時間も感覚的には分かっていますし
お店の混み具合からいって
それ程、時間がかかるとは思えません。


最初に頼んだビールが飲み終わり
日本酒に突入しても、まだやって来ず
お店の人に聞いても「今、焼いています」
というばかり。


ゲストであるお二人に
「遅くて、ごめんなさい」と謝ると一言。
「慣れているから大丈夫よ」と笑顔で返してくれました。



その時に思い出したのが、一人旅で行った
パリのブラッスリーでの出来事でした。


食事を終え、お会計をお願いしたのですが
今回と同じように、なかなか来ず
日本であれば、お店の混み具合から考えても
とっくにお会計が済んでいる頃です。


カタコト・フランス語が通じなかったのかしら??とか
テーブル会計で良いのかしら?
それとも、レジのある場所まで行くべき??
と、一人ソワソワしていました。


あまりの挙動不審っぷりに
お隣の席のムッシュが
席で待っていれば大丈夫だよと
教えてくれました。



海外では、今回のようにゆっくりなことも多く
注文したものやお会計を
時間をかけて待つ、ということは
当たり前なことなのかも知れません。


待ち時間は、きっとおしゃべりを楽しんだり
また、のんびりとした時を過ごしたり
しているのでしょう。


日本にいると、素早い対応や
ちょっとした気遣い等のサービスは
基本のようになっていると思います。


そんなサービスに慣れてしまった私は
待ち時間は苦手でもありますが
フランス人のムッシュとドイツ人のマダムを見て
そんな時でも楽しめるようになりたいと
心に余裕を持ちたいと思った瞬間でもありました。



たくさんの感謝と愛を込めて☘


La tour des Esprits
nene








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