試練続きの海外出張 4 **2019年9月**


少し間が空いてしまいましたが
試練続きの海外出張 その4です




その後、ホテルに到着し、部屋は狭いながらも
一応、許容範囲内でホッとしました


2年前に泊まったロンドンのホテルの
シングルルームはとても狭く
これでは日本のビジネスホテルの方がまし!
というくらいでした
そして、1泊の料金は3倍前後違います


シングルベッドは日本のシングルベッドよりも狭く
人一人がどうにか眠れるくらいの広さ
寝返りをうったら、落ちそうな勢いです


今回はダブルルームにしたので
ベッドの広さは問題なし


取り敢えずOKかな?と思い部屋を見回していると
バスルームの内側のドアノブに
鍵がささっており、なぜかボンドで
固定されていたのです


なぜ鍵が・・・??しかもボンドで??
と思っていたのですが
なんとバスルームの内側からでは
ドアノブを回しても開かないではありませんか!


部屋には私のほかは誰もいないし
閉じ込められたまま?



一瞬頭を過ぎったのは、昨年のフランス出張で
部屋に閉じ込められそうになったこと
そして、何か用があって連絡を取ろうとしても
連絡がつかない私に、何をやっているのだと
不機嫌になる上司の顔


半パニック状態で泣きそうになりながら
ガチャガチャと回していたら
やっとドアが開きました


そう、鍵を回しながら、ドアノブも一緒に回すと
開く仕組みになっていたのです



それにしても何の意味があるのでしょう?
バスルームを使っている人が
外から入って来られないように
鍵を使うのはわかります
でも、バスルームから部屋に入れない鍵の仕組みって・・・


色々と思うことはあるけれども
それは飲み込み、バスルームのドアのところには
荷物を置いて、完全にドアが閉まらないようにしました


シャワーの湯気で火災報知器がならなければ
それで良しとしましょう


トラウマになりそうだけど
まだ耐えられる・・・・
自分に言い聞かせながら、心を浮上させます



その後、ホテルの近くのパブに行き
ビールを楽しんだ後は、至福のひと時
バスタイム


幸せな時を経て、眠りにつくはずだったのですが
どんなに温度のレバーを調整しても
なぜか、熱湯か水しか出ない・・・
裸で長時間格闘した末、心地よい温度のお湯は諦め
熱湯から水に変わる瞬間、水から熱湯に変わる
わずかな瞬間を狙い、シャワーを浴びることに


ついに、心がポキンと折れた瞬間でもありました



その後、フロントの人に調整をして貰ったのですが
結局、心地よい温度にはならず
浮上しても、心が折れた状態で1日の終わりを迎える日々が
帰国するまで続いたのでした




今回は、ロンドンで業界関連の展示会があり
日本からも多くの知り合いの方が訪れていました


『試練続きの海外出張 2』でも綴りましたが
出発日前日の夜から翌早朝にかけて
台風15号が直撃しました


私のフライトは遅延ですみましたが
ANA便の人たちは、苦労して空港に行ったのに
キャンセルとなり、右往左往した
また、翌日の臨時便で到着したのは良いけれども
到着が1日遅れる旨を連絡していたのに
夜にホテルに到着してみると、予約がキャンセルされていた等々の
苦労話を聞きました


また、出発日の朝は成田市内で停電を
体験しましたが、数日たっても
解消されない状況に
「まだ暑いのに・・・・」と
出張中の人たちの間でも心配の声が上っていました


そして、15号の爪痕の本当の酷さは
帰国後に知ることになりました




その渦の中にいると、自分が一番不幸な状況に
いるように感じてしまいますが
決してそうではありません


私の場合は、ただシャワーのお湯が
熱湯か水しか出なかっただけです


夜に異国の地でホテルに到着したら
予約がキャンセルされたいた
暑い中、停電して電気もつかない
断水で水も使えない
そのような状況に比べたら
大したことはありません


自分の不幸や辛さだけに目を向け嘆くのではなく
それを笑いにも変える強さも必要なのではないかと
思わされた今回の出張でした



たくさんの感謝と愛をこめて🍀
La tour des Esprits
nene






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